Search
Professionals
21-11-11 12:41
新型コロナウイルスの世界的な大流行の中で、治療剤への関心が増加している。国際製薬会社と研究所が治療剤の開発に拍車をかけており、韓国でも治療剤関連の特許出願が相次いでいる。
特許庁によれば、新型コロナウイルス治療剤関連の特許出願は、新型コロナウイルス発病初期である去年2月から続いており、2021年6月までで計302件と集計された。
そのうち、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果で特許登録された出願は計13件である。その中には、新型コロナウイルス治療剤として許可を受けたセルトリオンのレッキロナ(Regkirona Inj.)、同和薬品のDW2008S(キツネノマゴ由来の新薬)、ブガァン薬品のレボビル関連特許が含まれている。
セルトリオンのレッキロナは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ウイルス感染後に完治した患者の血液のB細胞からファージ提示法(Phage display)を用いて選別し、遺伝子組み換え方式で大量生産した単クローン抗体医薬品であり、韓国で開発された医薬品としては初めて食薬処から許可を受けた新型コロナウイルス治療剤である。同和薬品のDW2008Sは「爵床(キツネノマゴ)」から抽出した天然物医薬品である。DW2008Sは、喘息治療剤を開発する目的で行われた第1相試験で安全性と耐薬性が立証され、2020年11月に新型コロナウイルス治療剤としてすぐに臨床第2相試験の承認を受け、現在試験中である。ブガァン薬品のレボビルは、慢性B型肝炎治療剤であるレボビルを新型コロナウイルス治療剤として開発されたものであり、最近臨床第2相試験が完了している。
新型コロナウイルス治療剤関連の特許出願を出願人別にみると、国内製薬会社などの企業が147件、政府機関及び出資研究所が66件、大学が55件、個人が30件、外国人が4件で、企業の特許出願が全体出願のうち48.7%と大きな割合を占めていることが分かった。続いて政府機関及び研究所21%、大学18%などの順であった。
特許庁は、韓国における新型コロナウイルスワクチンの開発と生産を支援するために、新型コロナウイルスワクチン分野の特許出願を2021年6月23日から1年間優先審査対象に指定して運営している。優先審査対象に新型コロナウイルス治療剤分野の特許出願は含まれていないが、関連分野の特許出願が増加し続けるものと予想される。