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24-11-27
電気自動車用バッテリーにおいて「ブレイン」の役割をしているバッテリー管理システム(Battery Management System、BMS)と関連して、IP5における特許(出願及び登録を含む)件数を調査した結果、韓国バッテリーメーカーの特許件数が中国及び日本の競合企業に比べて圧倒的に多いことが分かった。韓国のバッテリーメーカーの中ではLGエネルギーソリューションがIP5に最も多くの特許を保有しているものと調査された。
これは、LGエネルギーソリューションが特許情報調査専門会社WIPSと共にIP5のBMS関連特許を全数調査したもので、2018年から2022年までの期間中、特許件数上位10位に入った韓国、中国及び日本のバッテリーメーカーの特許件数は計1万3,500件だった。このうち半分以上の55%(7,400件)は韓国のバッテリー3社(LGエネルギーソリューション、サムスンSDI及びSKオン)によるものだった。
具体的には、韓国のバッテリー3社の総特許件数は中国のバッテリー5社の総特許件数よりも1.6倍、日本のバッテリー2社の総特許件数よりも4.7倍多かった。一方、調査対象10社の全体特許件数のうちLGエネルギーソリューションの特許件数が40.6%(5,475件)で最も多かった。
BMSは走行、充電、駐車状態でバッテリーセルの異常兆候をモニタリングし、最適な条件でバッテリーを維持する役割を担う。例えば、電流、電圧及び温度など様々なデータを活用して充電中の電圧降下、異常退化及び放電、特定セル容量偏差などの特異事項を事前に検知して措置する。
特にこのようなBMS技術は、最近世界的に話題となっている電気自動車用バッテリーの爆発を防止するための核心的な役割をしており、今後、電気自動車やエネルギー貯蔵システム市場の拡大とともにさらに注目されることが予想される。
したがって、国内外のバッテリーメーカーは、自社製品の安全性確保、性能最適化及びシステム効率向上によるグローバル競争力を確保するために、バッテリーの素材及びセル製造分野だけでなくBMS分野の特許ポートフォリオもさらに強化する必要があるものと思われる。