Search
Professionals
24-08-29
韓国特許庁は2023年、計3万23件のPCT出願に対する国際調査機関(ISA)に選定された。ISAに選定されたPCT出願件数を基準にするとヨーロッパ、中国、日本に次いで4位である。
昨年、韓国特許庁をISAとして利用したPCT出願人のうち73.8%(22,164件)は国内出願人であり、そのうち約35%をサムスン電子・LG電子・LGエナジーソリューションの3社が占めた。韓国特許庁をISAとして利用したPCT出願人のうち23.8%(7,155件)は米国出願人であり、国外PCT出願人の大部分を占めた。韓国特許庁をISAとして利用した国外上位5位までの出願人のうち、米国出願人にはアプライドマテリアルズ、インテル、ラムリサーチのような世界的な半導体企業が含まれている。
特に、ここ数年間1位の座を守り続けているアプライドマテリアルズは、米国特許庁に提出した大部分のPCT出願(ここ5年間平均99.6%)に対するISAとして韓国特許庁を選定しており、インテル(90.9%)とラムリサーチ(99.9%)も同様の動向を示している。
もう一つ注目すべき点は、中国、日本、アメリカとは異なり、韓国とヨーロッパは自国以外の外国PCT出願人によりISAとして選定される割合が非常に高いという点である。
これは韓国特許庁とヨーロッパ特許庁が調査品質、調査料、信頼性などにおいて相対的に高い競争力を備えているためであると思われる。特に、韓国は半導体、二次電池、通信等の先端産業が発達しており、最新技術動向を把握しやすいことから、このような産業分野の企業であれば、高品質な調査結果を合理的な費用で提供している韓国特許庁をISAとして選定することを戦略的に考慮してみる価値がある。